言わせておけ、世間とはそういうもの
『きっと、うまくいく』、『pk』の監督が150分で描くインドのスーパースター、サンジャイ・ダットの半生。
インド映画界の巨匠である父親との絆、プレッシャーからの薬物依存、銃器保有による逮捕、テロ事件との関わりを疑われての誤認起訴、バカをやる親友との復縁、そしてスターに対するバッシングや偏向報道。
薬物依存になりアメリカの片田舎の施設に放り込まれ、そこから薬物欲しさにニューヨークまでヒッチハイクで行くこんな放蕩息子をよくぞ見放さなかった父親をはじめとする家族と友人がスゴい。
どんな逆風でも息子を信じ、「言わせておけ、世間とはそういうもの」と言ってしまう父は強い。
そして、インドにもあるスターに対するマスコミの過剰取材と偏向報道。そこに対する問題提起もさすがだなと感じた。
日本で今、こんなぶっ飛んだ俳優はいるのかな？
