『きっと、うまくいく』『PK』のラージ・クマールヒラニ監督の最新作。
前2作のような完全フィクションとは違い実在のインド俳優の伝記映画。そのせいかインドではかなり売れたにも関わらず、日本ではBD販売やVOD配信も無し。わざわざレンタルする事になったけど、観る価値は十分ある作品だった。
確かに俳優本人を知らないこともあって、前2作よりは夢中になる面白さではなかった。それでも主人公であるサンジュの栄光と転落の人生は劇的な面白さだし、彼が愛する父と友人とのエピソードは感動的。
残念な点は上映時間が長く中盤がだれてしまう所。特に中盤のサンジュはあの苦しみを乗り越えたはずなのに、それでも未熟さを露呈し、その度に父に諭される。この展開が繰り返されるのがちょっとしつこい。それならもっと奥さんのエピソードを観たかった。