Palak

マンディ 地獄のロード・ウォリアーのPalakのレビュー・感想・評価

4.0
はい、80年代ネオンディストピア系の最終形態入りました。

めちゃくちゃに力作。80分の内容を120分にするだけの美学と血潮が詰まっていて、映像が徹底してVHS画質でかなりドラッギー。完全に麻薬の世界。

前半はニコラス・ケイジ出てる意味あるのかって感じのアート描写が続くが、後半から一気にニコラス覚醒。安定の変顔を晒してくれる。

社会から遮断された世界の世捨て人たちのバトルはある意味寓話的で、劇中で出てくるファンタジー系のオブジェクトと被ってくる。

クレジットを見て驚いたんだけど、音楽が故ヨハン・ヨハンソン。始終鳴り響くノイズやドローンは、きれいめのポスクラのイメージがついてた彼の本来のアーティスト性が見えてよかった。そしてそれとハードロックのコントラストもなかなか。

マッドマックス 怒りのデス・ロード以来でビジュアルが完璧と思わされた映画でもあった。
Palak

Palak