このレビューはネタバレを含みます
Rottenの高評価に期待して観てみたら、うーん...えー...はぁ...?
大昔に画質バリバリのレンタルVHSで観たような、カルト風だけどB級にも至らぬC級映画を明日までに返却せなあかんし深夜にとりあえず最後まで惰性で観たような感覚を思い出させてくれた、退屈で自己満でイカ臭い自主制作映画のような作品(を狙ったのか?)
タランティーノやロドリゲス作品の意味深で意味の無い無駄話を交えつつ『サスペリア』や『マーターズ』みたいな狂信風味も盛り込みつつ『ハイテンション』的なグロ要素も入れつつミヒャエル・ハネケやデヴィッド・リンチ的不条理な世界観を描きたかったんだろう?きっと。
やりたかったこと、好きなことはわかる(上に挙げた作品群は好きだし)けど、まぁ全てが個人的には大ハズレ。さらにB級として楽しめるならまだしも、全編に渡るこれ見よがしな色彩処理とサントラで無駄にシリアス路線へGO。退屈な展開に更に拍車をかけてカタルシスまで葬り去る。別に理屈はどうでもよくて、ニコラス・ケイジが途中から爆発して殺しまくってくれれば良かったんだけど、何だか期待外れに大人しい。
パッケージやあらすじの雰囲気で『ゴーストライダー』的なニコラス・ケイジを期待して観てはいけない地雷映画。