バイオレンス映画にお洒落さとファンタジーを入れたらどうだろうというコンセプトなのかちょっと変わった映画。
この映画のパノス・コストマス監督は監督作は少ないけど80年代に印象を残したジョージ・P・コストマス監督のご子息。
お父さんが分かりやすい派手なアクション映画を得意とした反面教師か、息子さんはクセの強い映画を撮っているような印象。
この映画もクセが強くすぐに復讐劇が始まるのかと思いきや、前半はちょっと痛いカップルのいちゃつきと病的なカルトな一行の所業や思想を幻想的な音楽と映像と共に見せつけられキツい…。70年代8年代のホラーテイストのようでもある雰囲気。
一時間を過ぎた辺りからやっと復讐劇にシフト。しかし、スカッとするタイプの復讐劇ではなく非常にダークでグロい。何だかよく分からない病的な感じもするし個人的には好きではなかった。
設定が同じくニコラス・ケイジ主演の「ドライブアングリー」に少し似ていてダークなドライブアングリーと云った感じを受けました。
監督の独自のセンスと演出は自分には響かないが、好きな人はとことんハマるタイプの映画。ニコラス・ケイジさんの真骨頂の狂気的な演技を見れたのが個人的には良かった。やっぱりニコラスはこうでなきゃ(笑)
あとはチェーンソー対決がワイルドでツボでした。色々な工夫を凝らしたバイオレンス映画でしたが、自分にはまずまずと云ったところの映画でした。