sayana

アサシネーション・ネーションのsayanaのレビュー・感想・評価

3.4
タランティーノがフェミニストだったらこんな映画作ってそう。
『ユーフォリア』然り、悪びれない挑発的な女の子を描かせたらサム・レヴィンソンの右に出るものはいないね。どんなに打ちのめされても最後はしっかり立ち向かう女の子はやっぱりかっこいい!
最初の警告通り、暴力、性、差別などかなり過激なテーマを扱っているけど、あえて容赦なく露骨に描く部分に強い本気度を感じた。この作品で描かれていること(セクスティング、リベンジポルノ、誹謗中傷など)が果たして現実でもあり得るのかわからないけど、現代のアメリカを生きる10代の女の子の身体的・精神的苦痛はきっとどの世代よりも図り知れない。女はどう頑張ったところで性的対象/弱者としてしか見られないんじゃないかって不安になるくらい。
最後のリリーのセリフはこの世の男全員聞くべし。
「世界は初めから命令ばかり。笑え。心を開け。足を組め。股を開け。ささやけ。大声で叫べ。静かに。堂々と。個性的に。柔軟に。たくましく。抗うな。天使。娼婦。お姫様。望むものになれ。アメリカ大統領を目指せ。冗談キツい」
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