GreenT

ふたりの女王 メアリーとエリザベスのGreenTのレビュー・感想・評価

2.0
「史実を正確に描いていて勉強になるというわけでもないし、かと言ってストーリーや登場人物が興味深いわけでもないし、あんまり価値のない映画」「スコットランドの歴史を学んでいる学生たちは、一国の運命がク⭐️ニで決まってしまった側面に驚かされることだろう」

ぎゃははははは!!!!

ウィキの「評論家たちの反応」を読んでいたんですけど、皆さん言いたい放題ですなあ。私が一番気に入ったのは、

「インスタ世代の歴史物ポルノ」(爆)

さすがプロの評論家はうまいなあ。シアーシャ・ローナンって、「インスタ世代」ってイメージある。私、『レディ・バード』観れてないんですよ!!何度かトライしたんですけど、この娘がど〜してもいけ好かなくて、いっつも最初の10分くらいで挫けちゃうんです。

しかし、この映画では、見所はこの娘だけなんです。私は正直とても感心して、『レディ・バード』もう一回トライしてみようかって思ったくらいですもん。

シアーシャが演じるのは、メアリー・スチュワート。ちっさい時にフランスに送られて、フランス国王になったフランセスIIと結婚するが、国王は2年で崩御、19歳でスコットランドに帰ってくる。

出戻りのくせにしゃあしゃあとクィーンの地位を主張し、政治や戦争にも口を出してなかなか骨太な女なのですが、そのくせ、侍女たちと一緒にいるときは十代の可愛い女の子って感じで、本当に初々しい。その演技分けというか、若いのにすごいなあって感心しました。

それに引き換え、イギリスのエリザベス女王を演じるマーゴット・ロビー。この人は冴えませんでしたね〜。存在感が全くなくて、シアーシャに食われてました。物語的にもエリザベス出てこなくても問題なくね?って感じで。

歴史的事実を無視しているみたいな批判も多いのですが、私はその辺とんとわからないのでどちらでも良かったのですが、話の内容がさっぱり頭に入ってきませんでした。

一つにはスコティッシュ訛りの英語がわからん!っていうのもあるんで、それで「この映画はホンが悪い!」みたいに映画のせいにはできないんですけど、それにしてもな〜

とにかく、男の登場人物が、どれがどれだかわかんないし、その人たちの地位が良くわからん。メアリーは、一応クィーンなんだから、いくらなんでも周りの男たちが勝手に側近を殺したり、旦那を殺したりしていいんかいな、とか、あとやたらクィーンに逆らう奴がいて、なんなんだと思ってたら、あの人教会の人なんだ!みたいな。メアリーはカソリックで、他の人はプロテスタントだからその辺の絡みある、ってのは最初に字幕で説明してあるからわかって観てるんだけど、でもどの辺で絡んでるのかさっぱり。

あとでウィキでストーリーを確認してみると、要するにメアリーもエリザベスも、クィーンではあるが、実は男ばかりの議会や政治の世界で翻弄され、操られる「パペット」になるまいと頑張る!しかも、メアリーはエリザベスの地位を脅かす存在なので、女同士の熾烈な戦いもあり、その上、若くて美しいメアリーを、年で子供も産めないエリザベスは嫉妬とも憧憬とも言えない感情を抱いている。しかも2人は血縁だ!

みたいな壮大な話なんですけど、映画を観ている時にそれが全く感じられないんですね。

なんか、小学生の時に家族で観ていたNHKの大河ドラマみたいだった。小さい時って、こいつが将軍で、こいつが参謀で、こいつはスパイで、大奥を牛耳ってるのがこの女で、とか、あんまりキャラの立ち位置とか気にしないで観てるじゃないですか。んで、ことが起こると「あ!殺されちゃった!」「ふーん」みたいな。

私は、『女王陛下のお気に入り』がこんな感じなんじゃないかな〜って勝手に予想してたんですけど、蓋を開けて観たら切り口は斬新だし、役者はいいし、軽く衝撃を受けたくらい良かったのですが、こっちは本当に予想通りの「退屈な大河ドラマ」になってました。

ただ、冒頭にあった通り、シアーシャいろんな意味で頑張ってますよ〜。でも濃厚なのを期待するとガッカリするかもですが。