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ふたりの女王 メアリーとエリザベスのNSKのレビュー・感想・評価

3.5
昔の英国の女王を主人公としつつ、現代的なテーマで描いたイギリスの時代劇。近年の「女性重視」の大河ドラマに通じるところがあるかなと感じました。まあまあ面白かったです。メアリー・ステュアートというと、世界史で突如一行だけ記述が出てくる人という印象しかないのですが、この映画では主人公として詳しく描いてありました。自分は映画のスチュアートは好きでした。善玉・悪玉の立場がはっきりしているように感じましたが、もう少し登場人物たちに深みがあっても良かったかも知れないです。

本作、外国映画を見る際に時折感じる疑問「何故、事情にうとい外国人が映画に入り込めるように、背景・事情などを事前に字幕などで説明しないのだろうか?」に応えた映画。イングランド王位の正統な後継者は、エリザベスかメアリーか当時はそう明確では無かったことを知って見るのと、知らずに見るのでは、入り込め方が違います。日本の関係者の努力に大いに感謝。

エンドロールが登場順でPCへの配慮だと感じました。
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