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陽のあたる町のpherimのレビュー・感想・評価

陽のあたる町(2017年製作の映画)
4.5
ジョージアの炭鉱都市チアトゥラ。

閉鎖間近の炭鉱では小規模の掘削が淡々と続き、少数の住民が廃墟化した町になお暮らす。

これらの総体がソ連の遺構であり、迫る忘却の予感も色濃い枯れた町並みを、冷戦時の国家支援を失い困窮した女子選手が走り抜ける。その光景の不思議な静けさ。



この予告動画、とても良い。→https://www.youtube.com/watch?v=r2MykPITVC0
シンプルだけれど本作の醸す静謐の内に張りつめる幽かな緊張をよく伝える。

『陽の当たる町』監督小話→ https://youtube.com/watch?v=Hhc7FGV5TjU
三年半のグルジア滞在における日々の偶発性を重視した等々。

監督Rati Oneliが脚本参加するジョージアの女性監督Dea Kulumbegashvili 2020年作“Beginning”、良いらしい。
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