Jaya

私のお祖母さんのJayaのネタバレレビュー・内容・結末

私のお祖母さん(1929年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

クビになった怠慢重役が散々な目に遭うサイレント。役人らしいですが、あまり役所に見えませんでした。

冒頭から前衛的な表現の数々。円卓とドアが示す組織体は皮肉が効いてます。ただ各ドアの訳が示されるのは一度切りなので覚えてられずにもどかしい。

コマ落とし、逆再生、高速カットバックにストップモーションアニメなど、素直に驚く表現が詰め込まれていました。

怒り狂うゲンキンな妻、当時の当世風メイクゆえか普通に怖い。ラストはプロレタリアートが下剋上、労働者万歳のプロパガンダ。

とにかく眼を見張るような技術力で、制限のある中で遊びに遊んだような、苦心伝わる楽しい作品でした。
Jaya

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