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私のお祖母さんのchiyoのレビュー・感想・評価

私のお祖母さん(1929年製作の映画)
3.5
2022/5/29
鳥飼りょうさんのピアノ生演奏付きで鑑賞。円卓に座る12人の役人たち、そのシーンだけで思わず目を奪われる。しかも、役人たちは仕事そっちのけで遊んでいたり寝ていたり。1枚の書類に役人たちが目を通す、たったそれだけのことでも無駄が多く、当時の官僚主義を痛烈に批判。そして、1929年に製作されたとは思えないくらい、遊び心満載でビックリ!早回しや逆回しは勿論、アニメーションまで使用していて、映画の可能性を模索していたのがよく分かる。中でも、首を吊った男性に驚く人形の表情がお気に入り。なお、タイトルに冠しているものの、お祖母さんの登場はなし、“後ろ盾”という意味があるそう。
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