とっても面白くて、最後まで楽しく観れた。
そんな自分に驚く。でも私、いま結構いい状態かも。
登場人物たちの気持ちの動きを、とっても豊かに汲み取れて、「あ、こんなこと嬉しいんだ」とか「それは怒るんだｗ」とか分かるのが楽しくって。
こっち側の勝手な善悪でアタマがっちがちに固めて観たら落ち込む映画だと思う。
でも今の私は、彼らの悲喜こもごもが楽しい。
（って言うと怒られてしまうのかな）
社会福祉に頼れよバカ！ってイラつく気持ちは臭い物に蓋マインドでは？
ドキュメンタリーじゃなくて、とことん映画なんですよね。これ。
感情移入を促す虚構っていう意味で、映画。
兄が妹をばっしばっし叩くトコ、酷いシーンなんだけど...なんか妙なワカリミも感じちゃう不思議。
すごい映画だと思った。
貧困を誠実な態度で撮っていて、でも（だから、なのかな？）、悲惨な生き方の中に、悲劇性だけでない得体のしれないおかしみがジワジワ感じられた。
映画さばきがすごい監督さんだと思う。
わー、こんな気分になれるんだね私。ちょっと新しい発見。
【選択を間違えまくる兄妹が愛くるしい】
心ゆるせる友達になら、私は「とっても面白い映画だよ、観てみて」って言う。
