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岬の兄妹の山のレビュー・感想・評価

岬の兄妹(2018年製作の映画)
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度々の"わたしのことすき?"が刺さる。誰だって必要とされているって思いたい。確かに人より少し、誰かに必要とされていると感じる経験がまりこには少なかったかもしれない。だからこそ行為に対してあまり辛そうじゃなくて見ていて苦しかった。しかも兄ちゃんはそれを通して1人の女の子としての妹のこころに触れていくんだよ辛すぎる。
扱うテーマだけに、ちょっとでも気になる部分があると映画に対してものすごく嫌悪感を持ってしまうんだけど、思ってたよりずっとずっと真摯に向き合っている作品だった。精神的にきつい部分がたくさんあるだろう中で、向き合いきった監督、役者さんたちは本当に尊敬する。
福祉が届かなくて起きてしまった事件や、そういう題材を扱う映画を見るたびに私、何のために税金払ってるんだろうと思う。現実に表立って見えてないだけで、かなりの数いるはずのこういう状況に陥っている人たちの元へ届く金になってほしい。
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