へたれ

岬の兄妹のへたれのレビュー・感想・評価

岬の兄妹(2018年製作の映画)
4.0
良かったとこ1 妹役の和田光沙
妹役の和田光沙がものすごくリアルに知的障害者を演じるうえに、終盤に行くにしたがってだんだん可愛くなっていくのが見事。かと思えば、泣きわめくシーンの大人のエネルギーで子供のように泣くところなどは、言い方は悪いけど、演技とは思えない実在感。

良かったとこ2 最悪なのに楽しげな生活感
置かれている環境は最悪なのに、客が付いてからは、こんな生活が長続きするわけがないと思いつつ、どこか夏休みの冒険のような楽しさ。あんなにマックが美味そうに見えた映画は初めて。

良かったとこ3 喜劇であること
アドリブなのか分からないぐらいの小声で言われる一言が笑えたり、悲惨な状況なのに兄役の松浦祐也の卑屈そうな笑顔が憎めなかったり、笑わせるつもりがなくても終始笑える。

ダメだったとこ 音楽
仰々しかったり、センチメンタルすぎたり、映像に対して音楽が過剰。
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