岬の兄妹の作品情報・感想・評価・動画配信

岬の兄妹2018年製作の映画)

上映日:2019年03月01日

製作国:

上映時間:89分

3.8

あらすじ

「岬の兄妹」に投稿された感想・評価

ずっとエグい 肇くん良い人
進十九

進十九の感想・評価

3.5
大好きな作家の赤松利市先生が絶賛されており、興味が湧き観た。
この手の作品に触れると、いつも感じることがある。それは、何も言えないということ。どんな言葉を紡いでも、自身の吐き出したものがすべて空虚で嘘っぱちと感じる。この『岬の兄妹』もそうだった。

妹に売春させた兄を責めることはできない
貧困がすべての元凶などと言えば上っ面
買う方が悪いなんて自己責任をかざすのは卑怯が過ぎる
その前にまず生活保護や役所を頼るべきなんてお前何様
かといって憐憫の視線を向けるのは恥ずべき偽善者

90分間、ただただ兄妹の生きるさまを凝視していた。どういう気持で視ていたかなんてわからないけど、目を逸らしちゃいけないと思った。

ネットの記事で読んだことがある。この日本において、餓死する人がいるという。物があふれて大量の食品が廃棄されている時代に。制服代や給食費が払えずに、義務教育を受けられない子どもがいるという。日本は豊かな国ではないのか。いや、ずいぶん前からそれは幻想とわかっていた。でも、これほどまでとは思わなかった。勉強不足を恥じ入る。

もし、現実を知ることでなにかが救われるのなら、この作品を観た意味となるだろう。
そうであってほしい。なぜなら、私は何もできないのだから。
ただこの作品に寄り添い、彼の言葉に耳を傾けるだけでよいのなら、私は救われる。
せめて、電子の書庫に想いを残す。
そこまで達者だとは思わなかった。
オイラはいかにも底辺ですーってアピールしてる日本映画が大嫌いでこの作品はまだ笑える要素があるから見ていられたけど、にしてもギリだな。まぁ主演の松浦くんはゴニョゴニョなので贔屓にするとしても序盤の3Pのアイツ、気持ちはわかるが後で言うセリフ先行しちゃってるよね?完全にトチってるのにそれをOKにしてしまう監督の雑さ。結局はセンセーショナルな内容なら評価されるのが日本インディーズ映画ですか?だったら底辺アピールでもずっとやってろバカヤロー。
かさ

かさの感想・評価

4.0
潮水をべっとりと浴びながらもそれを洗い流せない不快感。そんな兄妹の生き様を映画的美しさを手放さないで描き抜いた
演技はめちゃくちゃリアルなんだけど、現実にこんなことは流石に無いだろ となってしまった 生活保護とか施設とか何だって選択肢あるやろきっと…
まゆな

まゆなの感想・評価

2.5
生活保護とか障害年金とかどうにかならなかったのかよ〜〜(クソデカため息)。貧困もいきすぎると考える力さえなくなっちゃうんだな。
確かに演技力は素晴らしいと思うけど、題材にインパクトがあるだけで「だから何?」って内容で拍子抜けしちゃった
mellow

mellowの感想・評価

4.2
すごく引き込まれる内容で、兄妹のなんとも言えない会話やテンポがいい。
自分自身の差別的な意識を観ていて感じた。
顔面うんこ擦り付けは、いじめや金を奪おうとするくそガキへの仕返しとしては最強すぎる攻撃。声出して笑った。
Shun

Shunの感想・評価

3.9
今流行りの貧困映画です
いろいろと考察が出来そうなラストシーンですが、あまりレビューで触れられてないので自分なりに考察してみました


足が不自由な良夫は自閉症を患っている妹の真理子と2人で暮らしていた
仕事をリストラされ、生活に困った良夫たちは、ある方法で金稼ぎを始める


・岬の貧困兄妹
貧困問題、その中でも水商売や身体障がいを取り扱った重いテーマのストーリーになっています

体の不自由で生活に困った兄の良夫は、実の妹を売春させてお金を稼ぎます
映画を観ずにこれだけ聞いたら、色んな方が結構ドン引きするんじゃないでしょうか
倫理的にそれは、、とか、最低とか

確かに、良夫は最低なとこもありますが、兄妹2人で生きるための最終手段としてその稼ぎを始めるんで、仕方なくも思えます

ある人物が、兄の良夫にその行動を猛烈に否定するシーンで良夫の言い返した言葉が印象的です
傍観者、偽善者
その言葉は映画を観てる我々に向けてのようにも感じられるものになっていました
映画を観れる人というのはある程度余裕がある人だと思うので、この映画の主人公達のような人達ではないかなと思います
むしろ否定をしたある人物に近いんじゃないでしょうか
監督はこの映画を通して、貧困問題を鑑賞者に投げかけたかったのだろうと伺えます

正しいや間違いの物差しではもはや測ることができない、ただ2人で生きるためにした決断
貧困問題が引き起こしている地獄を、しかと見せられました
でも、どうやったら貧困問題が解消されるんでしょうか
人類の永遠の課題のひとつであり、映画にとりあげられる永遠のテーマになりそうです


・意味ありげなラストシーン
この映画、印象的なのがラストシーンになります
いろいろな解釈がありそうですが、あまり触れられていなかったので自分なりに考察してみました

さっき観て今考察してたものなので、変な矛盾点もあるかもしれません
よろしければコメントで解釈を教えてください

さすがにネタバレになるんで嫌な人は以下を観ないでくださいね
↓↓↓ネタバレ↓↓↓













ラストシーンは、岬の岩場で真理子が振り向いて、良夫の電話が鳴って出て驚いて終わります
そこで、自分が考えたのは
「ラストシーンの真理子は幻説」です

そう考察した理由はいくつかあります
まず、良夫が見ている真理子の後ろ姿は、それまでの真理子とは違ってやけに落ち着いていて、しっかりと立ち、動きません
自閉症で落ち着きがなく、動きが多い真理子とは少し雰囲気が違います
また、めっちゃ不安定な岩場(しかも雨が降ったあと)なのに、真理子が無事に岩場の先端に立っているのも少し無理がある気もします
後ろを振り向いた真理子は今までのヘラヘラした表情はなく真顔で、まるで別人のようです
以上の理由で、真理子は今までの真理子とは別の真理子になっているのかなと思えました

また、気になったのは電話です
あの電話は、ハジメから「真理子が見つかった」といった電話なのかと思います
それまでに、良夫は警察官のハジメに真理子が見つかったら連絡してくれと言っています
なので、ハジメからの電話だと納得いきますし、電話に出て驚いている表情も納得いくかなと思います
「新しい売春の客から電話がきた」みたいな考察もありましたが、その線は薄いかなと思います
良夫は仕事に復帰して、真理子は家に居るようでしたし、それなら別にあんな表情はしないかなと思いました

そして、極めつけは良夫の夢です
良夫は、夢で自分の不自由な足が治って走り回って公園で遊ぶ夢(幻)を見ました
岩場の場面でも、自閉症ではない真理子を幻覚として見たのでは無いかなと思いました

もーしかしたら、真理子は実は亡くなっていてその連絡が来たのかもしれません、、
映画の最初に死を連想させるようなシーンもあったので



なんて、いろいろ考えましたが、実際のところなんだったんでしょうかね
いろいろなことを考察できるシーンは好きなので、いろんな解釈を知りたいです
TR係

TR係の感想・評価

4.5
観るのが本当にしんどかった名作。
主演の二人の演技力がエグすぎて、もうそういう兄妹にしか見えないのが凄い、。所々コメディに描かれている点がよりキツさを強調している気がしますね、。

とにかく気力を全部持ってかれた感じ。
でも、いつかまた観たい映画。
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