YasuhitoArai

少年スサのYasuhitoAraiのレビュー・感想・評価

少年スサ(2010年製作の映画)
3.7
主人公スサの家は、父親が出稼ぎでいない、母親が密造酒の工場で働き、スサ自身はその密造酒を売る仕事をしている。父親が戻ってくることに希望を見出だすが・・・という話。

グルジアの貧困を描いた話。貧しい地域はスラム化していて、瓦礫が多く、道も舗装されていない、そして汚い。そんな舞台でスサは、警察に見つからないように密造酒を売っていく。そして売上金を道端の不良少年に掠め取られる。スサはきれいな顔立ちをしている。不良少年達に部屋に閉じ込められて、そこから脱出する様を長回しで撮っていたサスペンスが良かった。

手持ちカメラのドキュメンタリータッチ。題材といいダルデンヌ兄弟を連想させた。
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