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おかえり、ブルゴーニュへのayellowbirdのレビュー・感想・評価

おかえり、ブルゴーニュへ(2017年製作の映画)
3.7
セドリック・クラピッシュ監督が、フランス・ブルゴーニュ地方のワイナリーを舞台にした人間模様を描いたドラマ!
フランス・ブルゴーニュ地方のワイン生産者(=ドメーヌ)の家の長男として生まれ育ったジャンは、世界を旅するため故郷を飛び出したが、父親が末期の状態であることを知り、10年ぶりに故郷ブルゴーニュへ戻る。家業を継ぎ、ワイン作りに励む妹のジュリエット、別のドメーヌの婿養子となった弟のジェレミーと久しぶりの再会を果たすが、間もなく父親が亡くなり、葡萄畑の運営や相続税など、さまざまな課題に直面する…。

ワイン農家の暮らしを通じて、その苦労と家族の絆の大切さが伝わる作品! ジャンが家を出たのは、“お兄ちゃんなんだから、弟たちの面倒を確り見なさい” と父親から言われ続けた故郷ブルゴーニュから離れたかったから。ただ、ワイン作りが嫌だったわけではなく、結局、遠く離れた豪州で土地を買い、ワイン農家をやっている。そんな彼が自分も父親になって、幼少期の父親の思いに触れたとき、何かが変わる…。
“親の心、子知らず”とか “孝行をしたい時分に親はなし”と言われるが、親からすれば、いつであろうと、自分の思いが子供に伝わっただけで嬉しい。
ただ、それもまた、自分が親になって初めて分かることなのだと思う。
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