以前観た「ブルゴーニュで会いましょう」が、ワイン映画としてはリアリティも説得力もなく、脚本も微妙でつまらなかったので、これはどうかなぁと期待しないで観たら、ちゃんとリアリティが(たぶん)あって、脚本もしっかりしてて、静かだけどしんみりな良い映画でした。
ブルゴーニュのたぶんボーヌ地方でドメーヌを営む父親が亡くなった後、経営を引き継いだ息子と娘たち3人たちが、苦労しながら絆を取り戻す物語。
ちょっとした収穫時期や茎の取り除き具合の違いで味が変わったりとか、隣家との確執とか、なるほどそうなんだーって感じ。ブルゴーニュのドメーヌってお金持ちなイメージが強かったから、あまり儲からないというのも意外だった(有名ドメーヌは違うのかも知れないけど)。
さらに驚いたのは、ドメーヌ継ぐ時ってあんなに相続税払うのね。ブルゴーニュのワインて家族経営が多くて、エチケットに「○○親子」みたいな表記がよくあるけど、代々引き継いでくのってたいへんなのかな。家族の苦労も描かれてて、ワイン造りって世界一高級な銘柄を造る地域でも簡単じゃないんだなぁと勉強になりました。
でも収穫終わった後の宴会は楽しそうだった。ブドウ畑もきれいだった。ワインがこんないろんな苦労の末にできてると考えると、これからさらに味わい深く飲むことができそう。
ワイン好きにはオススメです。今週末はブルゴーニュ飲もうっと。