RAY

ダンスウィズミーのRAYのレビュー・感想・評価

ダンスウィズミー(2019年製作の映画)
3.6
“前向きになってみる”


すごく楽しい映画でした。
矢口史靖監督の作品は毎回非常に楽しみにしているのですが、今作は劇場公開中に観に行くことが出来ずに残念だった作品でもありました。

催眠にかかってしまった主人公は、音楽を聴くと、歌い踊らずにはいられなくなってしまった…という割と破茶滅茶な設定なのですが、途中の本当になんでもない台詞からハッと考え方が変わって…。

そうだよな。音楽ってそこら中に溢れてると。

この映画の良さは、とんでもない前向きさなんだと思います。


映画の話から逸れるのですが、本当にくだらない話をします。
それは、この映画を観ていて思い出した昔話です。
僕は毎日の様に、「今日は何か良いことないかなぁ」と思っているんですが、随分昔にやっていたことがあります。
それは、“いいことノート”を毎日つけること。
もうなんでも良いから、その日の楽しかったことや面白かったことをノートに記録するんです。
このノートをつけることになったのは、僕が社会人になりたてで、大学の頃から付き合っていたひとつ年下の彼女とも遠距離になって、仕事もしんどいし、寂しいし、毎日楽しくないなんて言っていた時の彼女の提案がきっかけです。「会った時に見せ合おう」みたいな。
でも、そのノートをつけ始めてからは、なんだか毎日が少し嫌なことばかりではなくなったんです。本当に。
結局、その彼女と別れてからはやめてしまって、元に戻ってしまいましたが(笑)

…何を書いているんでしょうか…恥ずかしすぎる…


何が言いたいのかと言うと、“楽しい”は意外とそこら辺に溢れているんだと言うことです。
自分でそのことに気付いたり、一緒に楽しめる誰かが見つかったりするだけで、毎日はもっと素晴らしくなる。
僕はそのことをすっかり忘れていた様な気がします。
“いいことノート”をこれからもう一度始めるかは別にして、自分から日々を楽しもうとする気持ちはもう一度持とうと思います。

そういう意味でも、大切な事を思い出させてくれた映画になりました。
ミュージカルとして楽しむと言うよりは、音楽の良さはもちろん、何かを楽しむと言うことの素晴らしさや大切さを教えてくれる映画だと思います。


くだらないレビューを読んで下さった皆さんに感謝。
ありがとうございました。
RAY

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