前半もたもたしてた印象ありますが、主演の女子ふたりが出揃った後、ロードムービーぽくなるあたりからおもしろくなってきました。そしてこのふたりが元気でかわいいので飽きずに最後まで見れました。というお父さん目線な感想。
この監督さんの作品には邦画あるあるな鬱タイム(なんだか度を越して主人公が屈託し始め、作品的に深みを出してる雰囲気にはなるけれど、それはそれで様式化されているために何が起こるか予測可能なので早送りしても問題ない時間帯)がないから安心してチョイスできます。ほわんとした平和な世界観も、わたし的には必要悪(むしろ必要善？)なんじゃないかと思ってます。«日本がずっとこういう映画を産み出せる平和な国でありますように»加点あり。
国産のミュージカルをやってみようという試みは面白いというか、応援したい気持ちにさせられました。がんばれ加点あり。ぎこちないしなんか違うけど。私はそこにはあまり期待してなかったせいか失望もなかったです。
まあでも国産ミュージカルというのなら中川信夫監督の遺作｢生きてゐる小平次｣がやっぱすごいと思います。異論はあると思うけどあれはミュージカル。ホラーテイストの純和風ミュージカル。
主演の三吉彩花さんは、さくら学院出身なんすね。ベビーメタルの人達と同時期に在籍していた模様。だからあんなに動けるのか。事前の予想をはるかに超えてワイルドな動作が気持ちよかったです。しかしミュージカルにおいてワイルドを表現するというのは下品という名の重力との闘いなのね、がんばれ！というのは思いました。
こういう褒めてるのか落としてるのか自分でもよく分からんレビュー。
