垂直落下式サミング

怪獣娘【黒】―ウルトラ怪獣擬人化計画―の垂直落下式サミングのレビュー・感想・評価

3.0
昨今流行りの何でもかんでも女の子にするやつを往年の円谷怪獣でもやったわけだが、 もとから人型のガッツ星人くらいしかデザインに納得させられなかった。地肌の部分が多くて身体のラインを強調すれば良いってもんじゃあないんだよ。
つまらないと感じた大きな要因は、その怪獣ならではの特徴を動作でみせて納得させてくれないこと。
美少女擬人化系のアニメで大成功をおさめた『けものフレンズ』は、キャラクターの感情の機微を眉の動きのみという省エネCG作画で表現していたが、肉食獣フレンズは前屈みに、小動物フレンズは機敏に、大型哺乳類フレンズは堂々と大きく歩幅をとって歩くなど、それぞれにモデルとなった動物らしい個性がしっかりとあって、それが自然に描かれていたからアニメならではの快感があった。
一方、この作品の意義は過去コンテンツの萌え化であって、アニメーションによる再現には重きをおいていないようだ。そういうのはあんまり感心しない。
テレビ版みたく頭身がちっこいほうが、手抜きが気にならなくていいな。