daruma38

この世界の(さらにいくつもの)片隅にのdaruma38のレビュー・感想・評価

4.2
現代から見ると悲惨な時代であったとしても、それぞれの居場所で慎ましくかつ逞しく生活していた人々。それがよく描かれている映画。反戦を声高に主張する映画ではないが、何回観ても新たな発見があり、心に残るベスト映画である。

まだ、頭の中でまとめきれていないので追々書くとして、
最後のシーンで、戦災孤児を家に連れて帰り、たぶん自分の子供として育てたのだろう。居場所がない人はいないとのリンの言葉どおりに。沈んだ気持ちが最後にホッコリとなる。ここの部分、前回のタイトルバックから昇格したことによって、気持ちのモヤモヤがなくなりよかった。

すずや修作ら市井の名もない人々が焼け跡から戦後日本の礎を作ったのは間違いない。多大な犠牲者のもとに。結局、戦争は何も残らないと再認識。
daruma38

daruma38