ぐりこ

この世界の(さらにいくつもの)片隅にのぐりこのレビュー・感想・評価

4.7
稀代の傑作『この世界の片隅に』から3年、新しいシーンを追加して3時間弱に及ぶ大作として『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』が封切られた。
今作もお膝元テアトル新宿で観ることができて、しっかり感動した(号泣)


追加された約40分に関しては、いくつか初見だと思ったシーンはあれど、自然で正直あまりわからなかった。それは自分の記憶力の問題でもありながら、2時間版として完成させる際の省略が上手だったのだろう。


映画作品としての素晴らしさは『片隅』となんら変わらないので、書かない。
ひとつ「すごいな」と思ったのが、「『片隅』の制作時に11歳であった稲葉菜月が演じる黒村晴美の声は、稲葉の変声を見越して、本作で追加する台詞も『この世界の片隅に』の制作時に録音されていた」こと。
興行収入が10億円を超えたら、長尺版の追加製作ができるという話だったそうだけど、片渕監督はじめ製作委員会は"確信"を持っていたのだろうなぁ。
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