キナ

映画 としまえんのキナのレビュー・感想・評価

映画 としまえん(2019年製作の映画)
3.5
『古い館のドアを叩いてはいけない、お化け屋敷で返事をしてはいけない、秘密の鏡を覗いてはいけない。破れば秘密の世界に連れて行かれる。呪いを解くにはメリーゴーランドに乗ること。』

身から出た錆。
秘密の世界って表現がちゃち過ぎるだとか、こんな簡単な事のどれか一つ犯した人をいちいち呪ってたら霊側も忙しいなとか、まあ色々思うこともあるけどなかなか楽しかった。

三年前失踪した由香への後ろ暗い仕打ちと都市伝説の実現の掛け合わせ。
としまえんどうこうと言うより、もはやほぼ由香の呪いみたいになっていたけど。

次第に判明する過去の業やそもそもの始まりなど、わりとストーリーがしっかりしていて面白かった。
チケットが5枚あったのはそういうことなのね。としまえんの呪いを利用した完璧な復讐。全部全部手の内。
幾重にも重ねて怖がらせてくるしつこさが好き。
早希は行動によってはきっとまだ許される道もあったはず。仕方ないね。

スマホで撮りまくっていたムービーをもっと活かして欲しかった。
怪しげなノイズをかけるならムービー画面にしてくれればいいのに。通常の映像にノイズが発生しても怖がれない。
本筋は面白いのに細かいところでツッコミ所が多過ぎるのはむしろ期待通りなのでよし。演技のアイドル感も然り。

誰もいない遊園地は不気味なことこの上ない。
お化け屋敷やミラーハウスなど、遊園地が舞台だからこそのアトラクション的な楽しみも良かった。
隈べったりな霊のビジュアルも好き。
どれだけ陳腐でも、日本が舞台だと急にリアリティが出てきて怖くなってしまう。

としまえんに行きたくなる。
館のドアを叩いてすぐメリーゴーランドに乗ればギリギリセーフかしら。