ギズモX

マガディーラ 勇者転生のギズモXのレビュー・感想・評価

マガディーラ 勇者転生(2009年製作の映画)
3.8
アマプラの見放題が終わるので再鑑賞。
昨年にインド映画大旋風を巻き起こしたSSラージャマウリの初監督作品。

古代インド時代の伝説の戦士と王女が策略家の陰謀によって非業の死を遂げ、現代に生まれ変わり、400年の時を超えて再び愛し合っていく、『RRR』『バーフバリ』の原点といえるコミカルなインド映画。
2時間18分と長尺な映画ではあるものの、二つの時代をまたにかけて話が進行していく壮大なストーリーなので、比較的にコンパクトにまとめられてある作品だ。

本作で一番好きな場面は最初のダンスシーン。
ストーリー的に全く必要ない(主人公の横で踊る女性もこの場面以外は全く関わってこない)のに、約5分にも渡って盛大にダンスを繰り広げるという、インド映画特有の異質さが際立つこのダンスシーン。
インド映画を初めて観た人達に向かって
「これが本場のインド映画なんだ!」
と叫んでいるようで説得力が強い。
古代のインドとは全くかけ離れた、初期の『ワイルドスピード』を彷彿させる見渡す限りの車が並んだ埠頭で踊るのも、インド映画的ななんでもありが表れている。

本筋はバーフバリと比べてコメディチックなのが印象的。
吹き替えがひどいレベルではっちゃけていて、初見時は笑いと呆れの両方が起こっていたな。
これぞインドな作品だ。

「インド人もびっくり〜!」
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