このレビューはネタバレを含みます
パイロット版バーフバリって感じ。ただ古代インドの英雄が転生する話だから現代パートがあるんだけど、この現代パートが頭クラクラしてくるくらいのハイテンションなトンデモ演出だらけで口ポカンだった。踊りの演出も普通のインド映画より早回しやらCG使いまくりで気が狂いそうになる。
さらに悪役が最初から超悪役ヅラで出てきて現代インドなのに早速真昼間に外で人殺すし、あった瞬間にヒロインに惚れて結婚すると宣言し、それに反対した実の父親を即殺害。あまりの無法地帯っぷりに困惑。いきなり街中で人に槍投げつけるし。
何故か画面が全体的にピンボケしてるショットが複数あるのも謎だった。
主人公も意中の女性に会うために他の人を蔑ろにしすぎだし、ヒロインインドゥに対してもヤキモチ妬かせるために友人に女装させて目の前でイチャイチャするって酷くない？
など冷静になれば文句だらけだけどなぜか見てる最中は珍味として存分に楽しめる不思議。
そして現代パートから前世の古代インドパートが始まるとほとんどまんまバーフバリ。回想なげーよってなるのもバーフバリ。
勝気で弓が得意な姫君、それに弓指導をする英雄バイラバ。
そして同じくらいの実力の残忍な恋敵がいて、国王から勝負に勝った方が王位と姫君と結婚する権利を渡す！という展開。
そして動物の命を見捨てられない主人公。
勝負に勝つも謀略にはめられてしまう主人公。
そして国境まで攻め込んでくる侵略者たち。
ああバーフバリだなあとしみじみ感じる展開ばかり笑
古代インドパートはまだ割と拡張高く王道な演出。それでもバーフバリと比べて荒削りだけど。
ていうかバーフバリがいかに良く出来ててオーソドックスに映画としてちゃんとしていたかが逆説的にわかる笑。
マガディーラ観た後だとバーフバリはちゃんと引き算ができてた映画だったんだなあ。
特にCGはプレステみたいな出来でちょっときつかった。
回想が終わってからあっという間に因縁バトルに行って決着ついてスパッと終わるのもバーフバリっぽい。
バーフバリ好きな人は絶対見たほうがいい。ストレートに楽しめる部分もあれば、ここが進化したんだなって分析できる楽しさもあるのでぜひ！
