【黙って映画を観に行ってくれ】
自称”音楽の天才”にして稀代の奇才チリー・ゴンザレスの虚像をぶち壊す!
パンクやラップの奇天烈なパフォーマンスで世間をざわつかせたチリーは、現代のサティと称されるほどのピアニストになります。
しかし、そこには彼にしかわからぬ苦悩があり、本作ではジェイソン・ベック(本名)の実像に迫っていくのですが...
そんな真面目さがあるのに、この記録映画自体がよくできたエンターテイメント映画に仕上がっており、凡百の劇映画を吹き飛ばす面白さ。
実を言うと、試写会募集を見るまで、私はチリー・ゴンザレスを全く知りませんでした。
でも、鑑賞直後から、エンターテイナーチリー・ゴンザレスの、人間ジェイソン・ベックの虜に。
理屈はいい。
黙って映画を観に行ってくれ!