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黙ってピアノを弾いてくれのおるふのレビュー・感想・評価

黙ってピアノを弾いてくれ(2018年製作の映画)
4.7
前日にゴンザレスのドキュメンタリーが公開されてる知って、翌日に早速勇み足で観に行った。

ゴンザレスの生い立ちから、音楽的な変遷をしっかり追っていて、基本はゴンザレスにインタビューをしてる会話ベースに進むので、ドキュメンタリー映画として成り立っていたところがまず観やすい。
ゴンザレスを知らない人でも、これだけライブ映像とか散りばめられてたら飽きずに観ることが出来ると思う。

それを踏まえて、ゴンザレスを聴いてきた人間としては、ゴンゾの表現欲が出身地カナダの田舎の地では収まりきらない膨大なものだったことだったという過去がすごく腑に落ちた。

ゴンザレスの「ヒトの感性に、どこかしらに引っかかる音」を生む天才だと思ってたゴンザレスが、音楽を芸術として捉える“アーティスト”から“ピアニスト”になっていく年月を経て現在の形が有ることに素直に驚いた。

そしてとにかくコンサート映像、演奏のVTRに、感性振るわされっぱなしで、体力がいる映画だったことも確か。
本当に素晴らしい。
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