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リオ・グランデの砦のmasayaanのレビュー・感想・評価

リオ・グランデの砦(1950年製作の映画)
3.5
フォード6作めの鑑賞。失敗作とまでは言わないにしても、最高到達点を知っているだけに、ショットそれ自体の美しさは認められても、その持続・連続性はいささか緩慢に感じられた。しかし、15ぶりに会う息子が部下として入隊してきた中尉(ウェイン)は、ここでも母として振舞っている。息子の訓練が始まれば、怪我はないか、仲間に見劣りしないかとハラハラして仕方がない。方や、将軍の許可書を携えてやってくる本当の母と言えば、ひたすら「女」として振る舞うに過ぎない。では、「父」はどこにいるのか。フォードの西部劇において、父権性の行方はかくも曖昧である。