AK

目撃者のAKのレビュー・感想・評価

目撃者(2017年製作の映画)
3.6
自宅マンションのベランダから偶然殺人事件の瞬間を見てしまった主人公が、それを犯人に気付かれてしまった気がした為、面倒なトラブルを避け家族を守る為にも警察にも通報せず黙っていたが、やがて自分自身も犯人の標的にされていく話。

意味深なジャケットの怪しい雰囲気と「韓国初登場No.1」というコピーに惹かれ鑑賞。

本当だったら直ぐに警察に通報すればいいんだけど、面倒なトラブルには巻き込まれたくない事なかれ主義だから黙っていたのに、秘密を知っている事を警察には怪しまれるわ、やっぱり犯人にも気づかれていたわで結局自分も狙われていく、というなかなかの本末転倒サスペンス展開。

面倒なトラブルに巻き込まれたくないっていう気持ちは分かる。
でも幾ら事なかれ主義で家族を守る為とはいえ、身の危険を感じ始めてからも、主人公が頑なに事件の事を大地康雄みたいな刑事に話さなくて終始イライラ。
もういいじゃん!話しちゃいなよ!あんたも危ないよー!って。

しかも玄関には暗証番号式の電子キーが付いてるくらいセキュリティーの高いマンモスマンションなのに、敷地内に防犯カメラもなくて警察も犯人を見つけられないとかなんともお粗末。

最終的には犯人の動機も理解出来なくて、色々ツッコミ所は多くて納得がいかないモヤモヤは残るけど、ハラハラドキドキ感はずっとあって最後まで楽しめました。

皆んなが傍観者。
他人や人事に興味を持たない人が多い今の世の中では、決してあり得ない話ではないなと思いました。

ただこれが韓国初登場No.1って言われるとう〜ん…。
初動の観客動員が良かったのかな。

ハリウッド作品でもよく「全米No.1」っていう触れ込みがあるけど、そんな映画に限って期待して観てみたらムムム…なのもよくあって、最近では何でもかんでもNo.1をアピールする作品が多過ぎて、大安売りなその言葉はもはや私にとってはモンドセレクション金賞受賞くらい響かない。

あと「全米が泣いた!」とかも。
全米すぐ泣いてるし…(^^;)
AK

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