🟦
ギャズビーのむき出しの感情と言葉
ピーボディ賞に加え、エミー賞バラエティ・スペシャル部門で脚本賞を受賞
喜“怒”哀楽。スタンダップで「喜」と「楽」の間をこんなに行き来させられたのは初めてかも。
改めてマイク1本ってのがカッコいいって思った。アーティストがギター1本で登場するみたいに。
最初と最後の映像もいいな。あと、ショーが終わってもスキップしないでエンドクレジットの後まで見てほしい。いや、聞いてほしい。
こんなにチンコっていう人ハンナ・ギャズビーかリッキー・ジャーヴェイスくらいじゃない?
「私は質素なの。好きな音はティーカップをお皿に戻すときのカタンって音。それどうやってパレードで表現すればいい?」
コメディーとは
始まりと展開
若い男
お母さん
美術史
「謙遜(humility)にはならない。ただの屈辱(humiliating)よ。自分をけなしでもしなきゃしゃべらせてもらえない。もう自分をけなさない。私に共感する人たちのこともね」
「マジで普通人(gender normal)の皆さん。落ち着いて。『男がドレスなんて変だ!』髪のない赤ん坊にヘアバンドするくせに。それこそ変よ。ジャガイモにブレスレットつけるわけ?」
「ストレートの白人男になんかなりたくない。今のところはね。このご時世にストレートの白人男なんて。お金を積まれてもイヤだ。まあ相当給料いいだろうけど」
緊張と緩和
「学費ローン並みの大バカ野郎を黙らせたよ」
「芸術家は時代を作ってない。反応してるだけ」
「いつも芸術は権力と金と共にある」
男の名声
“I’m in my prime!”
「怒りは笑いと同じくらい人を一体化させてしまう。でも笑いのように緊張を解くことはできない。怒りこそが緊張の元だから。中毒性があってすぐに広まる緊張よ。その目的は憎しみや偏見の連鎖だけ。そんなのご免よ。言論の自由は責任が伴う。被害者だからって怒りを利用することはしない。怒りは何も生まない。笑いは薬じゃない。物語が回復を支える。笑いは苦い薬を甘くするハチミツにすぎない。人を笑いや怒りで団結させたくない。ただ私の話を聞いて何かを感じ、理解してほしい。皆さん自身の意思で。あなたの物語は私の物語でもある。私の物語もあなたのもの。もう自分の物語を支える力がないの。怒りだけの話にしたくない。だからどうか私の物語を一緒に支えてほしい。『ひまわり』が生まれたのはゴッホが苦しんだからじゃない。ゴッホには自分を慕う弟がいたからよ。苦しみの中でも彼には世界とのつながりがあった。そのテーマこそが私たちが伝えるべき話。“つながり”。ありがとう」