ひろゆき

mid90s ミッドナインティーズのひろゆきのレビュー・感想・評価

3.2
銀幕短評(#511)

「90年代の半ば」原題
2018年、アメリカ。1時間25分。

総合評価 63点。

A24という映画製作会社が なにかと評判ですね。わたしも なんだかんだと けっこう観てきていますが、なじめなかった映画としては、エクス・マキナ、スイス・アーミー・マン、追憶の森、ムーンライト、フロリダ・プロジェクト、パーティで女の子に話しかけるには、というところですね。思い返すだけで気が滅入る。

逆におもしろかったのは、ルーム、手紙は憶えている、ロブスター、聖なる鹿殺し、20センチュリー・ウーマン、レディ・バード、荒野にて、魂のゆくえ、などです。また観たいなあ。

つまりおしなべるとまあまあ平均点的な出来ばえの映画会社だということで、それほど大騒ぎするほどではない。本作もそうだといえます。

幼い少年が背伸びをするものがたり。はやく早くと青春をあせる。友を得て スケボーに傾倒し、女の子となかよくなる。正直なところ、どこにでもあるはなしです。中盤までは退屈な展開ですが、そこからものがたりをしっかりと立上げてくる。これは なかなかの手際です。「スケート・キッチン」という 同年に作られたどうでもいい女子スケボーのつまらんアメリカ映画がありました(男女差別を意図するものではありません)が、雲泥の差ですね。あっちは41点にしておきましたよ。

アメリカには ああいう自動車道の中央緩衝車線が、(センターラインを超えてくる)左折車両のために よく設けられていますが、交通安全のためのよいアイディアですね。土地が広いからこそ、ああいう芸当ができる。そこを逆手にとってスケボーで滑る。あのシーンはアイディアがステキで とても鮮やかですね。ラストも小気味よく スマートだ。

モーターサイクル(バイク)と、サーフィンと、スケボーと。いままでにやっておけばよかったと思う(やや後悔している)3大趣味です。できたら何かとモテるでしょう? きっと、と思って。
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