kohei

mid90s ミッドナインティーズのkoheiのレビュー・感想・評価

4.3
めちゃくちゃヒリついた。音と映像がずーっと心の痛覚を刺激してきて、でも同時にそれが快感で。
90年代半ばのLA、その雰囲気を捉えた16mmフィルムの質感がまずは最高。行き場のない少年たちの抑圧と解放、高揚と落下を支えるスケボーという装置も最高。その抑揚の狭間を漂う夕凪の一瞬にも見惚れてしまう。13歳の少年が見つめる目線の先、目線と目線が交わるところにいくつもの感情の蠢きを垣間見る。
またしても子ども映画の傑作。今年面白かった映画はぜんぶ「子どもが良かった」となりそうなくらい印象的な映画が多い。お兄ちゃん役のルーカス・ヘッジズもかわいかった。
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