青春ドラマにしてはけっこう主人公の年齢層が低いのかなと思いましたが、それを活かした要素とかもけっこう多くて、なんだかすごく新鮮味がありました。なので、青春ドラマと言う形でくくるとどうなんだろうと言う気持ちになりますが、1つのヒューマンドラマとしては普通に良かったです。
この映画の中では主人公の少年の描き方が一番好きでした。最初の頃は無口であんまり話さないことが多かったですが、そこからだんだん感情が変化して色んな事を話すようになっていく姿が興味深かったです。他のキャラクターに影響されやすかったりすぐ喜怒哀楽が変化しやすかったり、幼い子供らしい姿を見ることが出来ました。
主人公以外にも、その兄貴分みたいな子供がけっこう良かったです。この子供もけっこうストーリー中で色んな姿が見られましたが、その姿がけっこうリアルだし、主人公の変化によってその変化が引き起こされることが多くて、こっちもどうなるんだろうと興味を持つことが出来ました。
ただ、ラストがちょっといきなりだったような気がしました。あんまり主人公と関係ないし、その要因もけっこう唐突なような気がします。もう少し何か別のラストが欲しいと感じました。
