矢吹健を称える会

契約結婚の矢吹健を称える会のレビュー・感想・評価

契約結婚(1961年製作の映画)
3.2
 巻頭がスピーディーで良い。この時期の「インテリが小難しいことを早口でまくしたてる」演出は増村保造も岡本喜八もやっているように思うが、この渡邊祐介という監督も新東宝のモダン派だったのかもしれない。
 「契約」の部分がいまいちギャグに活かされないあたりも含めて物語はいいかげんで、決して出来は優れているとは言い難いけれど、大空眞弓のコメディエンヌぶりはやはり可愛いし、あの沼田曜一が奥さん(小畑絹子!)と別れたくないあまり頑張る姿には泣く。小畑絹子の対応にも泣く。