「足し算」
1足す1が単に2になったような映画だった。第二次世界大戦とゾンビを足し算するという、やばい化学反応が起きること間違いなしの作品だと思っていたので、ちょっと物足りなかった。この2つの要素を足し算すれば、1足す1が5にも10にも100にもなったはずなのに、何の化学反応も起こせなかったのは、もったいないと思ってしまった。
「水と油」
化学反応が起きなかった理由は、第二次世界大戦とゾンビという2つの要素をうまく混ぜ合わせることができていなかったからだ。本作は、前半と後半をそれぞれ違う製作者がつくったのかと思うほど、前半と後半とでは映像のテンションや雰囲気が変わる。何だか違う作品をそれぞれ見せられたような気分になったので、ここはちゃんと雰囲気や路線を統一すべきだったと思った。