柏エシディシ

オーヴァーロードの柏エシディシのレビュー・感想・評価

オーヴァーロード(2018年製作の映画)
3.0
いいねぇ。ちょうど良い加減のB級感。
眠れない夜につけた深夜テレビでやってて欲しいこの感じ。
VHSのレンタルショップに置いておいて欲しいヤツ。

ノルマンディ上陸作戦前夜。作戦の成功の可否を握るドイツ軍の通信網遮断の為に敵地に潜入したアメリカの空挺部隊。
しかし、其処はナチスが極秘裏にスーパーソルジャーを作るために人体実験を繰り返す研究施設だった……!

もーう、このあらすじから期待するお話、キャラクター、展開から1ミリもブレないのが逆に気持ちが良い。
カート・ラッセルの息子さんが訳あり気味の凄腕の伍長という絶妙なカート・ラッセルマナーのキャラクターを演じてるのをはじめ、主人公部隊のキャラづけは定型通りだし、ナチスの将校はもちろんゲス野郎だし、異国の女の子や子供との交流などなど、完璧なまでにステレオタイプ。
でも、それが良い!
やっぱり、いい奴そうな部隊の仲間は突然地雷踏んで惜しくも亡くなって欲しいじゃん!w

そして、この手のジャンル映画だと返って、照れ隠しからか極端に露悪的な展開に走ったり、そもそも予算の都合からか作品自体のつくりが安っぽかったりするのだけれど、やたらと丁寧に作ってるのも好感が持てる。
文字通り、正攻法。奇をてらったり、変なギミックでお茶を濁すこともない。
ちょっとだけ続編を匂わせる終幕も80年代の映画っぽ感じで、なんだか嬉しくなってしまう。

クリーチャー(?)のデザインやバリエーションに個性と幅がない事と、これだけ鉄板のオーダーをそろえているのにマッドサイエンティストキャラがいないのが、少し減点かな。
でも、こういう映画の魅力には抗えない性癖のヒトは大好物なはず。