ジョジー

リアム16歳、はじめての学校のジョジーのレビュー・感想・評価

3.9
学校に通うことが無駄と考え、自宅で自らが息子に英才教育を施すシングルマザーのクレア。そして、捻くれることもなく母大好きですくすく育った箱入り息子?のリアム。
そんな彼が、16歳で学校デビュー! 友達リストに父、母、伯父さんの名前しかなかった世間知らずのリアムにとって、高校生活は未知の世界。正に原題通り、何もかもがアドベンチャーだったのかもしれません。
高卒認定試験ではじめて高校に足を踏み入れたリアム。そこで彼は義足の女の子アナスタシアに一目惚れ。彼女に近づきたい一心で、わざと試験に落ち、高校に通うことに。
転校生特有の洗礼を受け、アナスタシアへの気持ちも上手く伝えられず、負け犬ぶりを発揮してしまうリアム。ただ、母クレアだけは近過ぎるのではと思われる距離で息子を見守り続けてて。
思春期の反抗や、お酒、セックス、ドラッグ、そんなこと普通は親から教わらないでしょうってことまで、明るく伝授しちゃうクレアの行動にも笑ってしまう。
それを受け入れながらも、少しずつ彼女から自立しようとするリアムの反抗がまた可愛らしい。親離れ・子離れ、誰もが通る道をこの天真爛漫な親子がポップでキュートに魅せてくれます。
同時にリアムの恋の行方はリアルにイタく感じるけど、初恋からも母からも卒業した彼を待っていたものは…。リアムだけでなく母もまた違う輝きを放ち、お互いに新たな旅立ちが見えるラストがいい。
自宅教育も悪くはないと思います。ただ、家の中だけでは教えられないこともたくさんあるはず。学校がすべてでもないけれど、友達を作ったり、恋をしたり、パーティーではじけてみたり。
ホーキング博士みたいになるって夢より、身近な誰かの大きな存在でいたいと願うリアムの想いが可愛くて、ほっこりします。宇宙の中のちっぽけな自分を愛おしく感じることができる作品でした。青春ロマコメ好きな方はハマるかも。
青春コメディらしく下ネタも結構ありますが、個人的には許容範囲。賛否別れそうですが私は好きです。絶妙の着地点で、終わり良ければすべて良しでした。おばあちゃん登場少ないけどいい味出してたな。