主人公の両親が、なぜ王室御用達の高級帽子店経営を結果として手放し、ブダペストを去ったのか。
2歳で両親を亡くした主人公が家族の謎を解くべく、独りトリエステから元両親経営のこの店にやって来た。
又そこで本人が全く知らなかった兄の存在を知り、彼が犯した罪についても聞くこととなる。
さぁ、これで材料は全て揃ったわけね。
後は謎解きと兄探し⁇
と必然的に、これらがどう回収されていくかに興味が向かう訳だが、結果としてその期待とやる気は完全に削がれ、終わってしまう映画で。。
高級帽子店を転覆させるべく集結する組織にはどうやら前出の兄が絡んでいるらしいが、最後までそれもナゾのまま。しかも暗躍する彼らについて、終いには私、顔の判別不能となる失態っぷりで（ていうかワザとそういう風に揃えたでしょー⁈って位に個性なく、しかも執拗な薄暗闇の展開に）もはやお手上げ😩⤵︎⤵︎。全く親切じゃなーい💧
まぁ考えようによれば、第一次世界大戦間近、終焉近づくオーストリア＝ハンガリー帝国が支配層に与する帽子屋経営者側。この転覆を模索する被支配者や周辺の弱小国が闇に潜伏する側、の対立軸に感じ取れなくはない。
なんて薄ぼんやり考えている矢先に、唐突なラストカット。
に、ワタクシは只々ぼーぜん。
あぁもう。こちら最近やけに多い、各自それぞれで考えましょう系の作品ってやつでしょうかね😭。
難解との前評判作品だったので、サイアクそうした場合、当時の街並みやファッションが垣間見れれば吉ね〜、と括り鑑賞。
なのである意味、想定通りの展開だったと言うことで…😬
主人公がオープニングで試着する帽子の数々と、これから激動の歴史を待つ、20世紀初頭の国際都市、ハンガリーの街並みがただただ美しいです😭
