このレビューはネタバレを含みます
予告を見て復讐的な作品なのかと思っていましたが、そんな短絡な物では無かった。
ナチス政権時代。
そして戦後の東西ドイツの格差。
壁を越えたら、まるでタイムトラベルしたかのように世界が違う・・
この理不尽さは辛い。
ゼーバント家は東ドイツでも裕福で幸せだった方でしょうけど。
西の、前衛的でオープンな芸術、ワクワクして迷走する感じ。
そして、手間を惜しまず自分の表現方法を見つけて行く感じ。凄く好き。
だけど、そこに留まらず、次に進む。それが才能よね。
彼は何も知らない。何も責めてない。それは美しい懐かしい思い出。
だけど、巡り合わせの偶然で、それを目にしてショックを受けたのは、良心よね。
何よりも突き刺さったと思う。復讐に手を汚さなくても。