IchiroSakano

7月22日のIchiroSakanoのレビュー・感想・評価

7月22日(2018年製作の映画)
3.8
長く、重く苦しく、辛い映画ではある。
何度も観ようとして、躊躇していた。

まず、本当に革命やクーデター、テロでは絶対に世界は変わらない。
しかし、政治や国もいいものでもない。
永遠のジレンマ。

裁きは平等に公平でなければならない。
しかし、極悪な相手にはどうだ?
これもジレンマ。

僕は死刑が最高の極刑であるとも思ってないが、死をもたらせた人間がそのまま生きながらえたり、無罪になるのも許せない。
ジレンマだらけなんだな、社会は。
死にたくなるような苦痛だって味合わせてやりたいとも思う。
死刑が自殺行為になってはならないと思う。

色んな気持ちが入り混じってみた。
「ウトヤ島 722」では描かれることのなかった後日譚。

本当に苦しい。
しかし、観た方がいい映画ではあると思う。


映画として、犯人役を敢えてやる勇気、
あの弁護士役の俳優さんには敬意すら覚える。
これがほんとにフィクションだったら良かったのに。
現実は信じられないくらい残酷なんだね。
刻み込んで生きたい。
IchiroSakano

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