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ROMA/ローマのfushikoのレビュー・感想・評価

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)
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とにかくクレオの強さに、同じ女性として胸を打たれる。日常のなかでふと甘えを許してしまう自分を思い出して嫌気がさす程に。slaveという身分、1970年メキシコの政治的不安定な日々、胸糞な異性から冷酷な仕打ちを受け、それでも涙ひとつ見せずに毎日些細な楽しみを大切に生きるクレオが初めて泣くシーンは目を背けたくなるほどに辛かった。強すぎて心が先に壊れそうになってしまうクレオ。でもそんなクレオを救ってくれたのはクレオの雇主たち。どんなに生い立ちや地位が違っても、人にとって一番大切なものはやっぱり"優しさ"である事。最近とても考えさせられていたけど、やっぱり人は優しさがないと、優しさがあることで幸せを感じて生きていくんだと、改めて思い知ることが出来た。私にとってこの映画から受け取ったメッセージはこれ。このジャケット写真が物語っている。
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