忙しさで飛び飛びで観てしまったので正当な評価は下せないかな。
流麗な横移動、奥行きのある画像など優れたところは多いし、まるで細部のみで構成されたようなところも新しい部分とは思うが、どこかはまりきらない。
なんだろ。ここまで豪華なお膳立てで半自伝的なストーリーを語っていること自体に傲慢さを感じたか、あまり好きなストーリーではないところか。実のところ技術的には優れているが、どこか90年代のミニシアター映画を観ている感覚にはおそわれた。ただ、キュアロン監督の70年代へのノスタルジアと、自分の90年代ミニシアター文化へのノスタルジアが重なった部分があったので、改めて観たい部分はある。もしかするとここまで美麗な映像ではなく、もっと粗いVHSみたいな映像で観たかったかもしれない。
