ようやく観ました。『ようこそ映画音響の世界へ』で音響への拘りが描かれていたので、もちろんネックスピーカーで。
まずその音響ですが、素晴らしい。目を閉じても、映画の世界に、いや、メキシコにいる錯覚を覚えそうなほど、繊細で大胆な音。
過度な表現かもしれませんが、この音が、このモノクロの映画に色を添えているような感じでした。映画館で観たかったなぁ。
そして次に映像美。モノクロだからこそ色褪せることなく、クレオの日常をともに過ごし、クレオのそばで心を痛めたり、喜びを分かち合うことができたように思います。素晴らしい、映像作品でした。
最後に、ミャンマーではクーデターが今も尚続いていますが、劇中に描かれていた虐殺や抗議運動が起こっているのかと思うと、本当に悍ましいです。日常の中で突然巻き込まれる恐怖を、映画を超えて体験したような気分になりました。
