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ROMA/ローマのryodanのレビュー・感想・評価

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)
5.0
Netflixすげぇーな!商業主義のハリウッドの大手スタジオだったら絶対にGOサインが出ない作品。作家主義を念頭に置いた配給を考えているというのが明確に伝わってくるね。高額ギャラを大物俳優に払い、全世界のどの世代の誰が見ても分かる話を作るという従来のやり方に真っ向勝負する。勢いを感じます。このテの作品っていつもだったら、そこら中からカネ集めて作るヨーロッパ映画だよね。しかもモノクロ!でもこのモノクロ映画、すごく奥行きのある画で!定点観測とはかく撮るべしというくらいの撮影方法。いつもの日常を同じ位置で切り取る事で物語の厚みが増す。主人公の健気さが忘れられない。フルチンクソヤロウ、マジでムカついた!思えば作品を通して多くの女性達が画の中にいました。だからなのか作品自体が優しさで満ち溢れていた様な気がします。子役達も自然過ぎる演技で素晴らしかったです。終盤の浜辺のシーン、主人公がずっとずっとため込んでいた心情を吐露する所は涙腺が緩みましたし、本当に優しい人ってこういう人なんだなって思いましたね。そしたら、あ~!作品が優しかったな~ってシミジミ。。素晴らしい作品でした。劇中映画の「ゼロ・グラビティ」には笑った!
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