冒頭から計算し尽くされたような映像美、
しかしそこに映らないものに注意を向けるような音響効果、
無表情なようでいて場面ごとに雄弁に感情をあらわにし、
押し寄せる波が引いて現れる浜辺のように姿を変えるクレオ。
これは確かに映画館で観てよかった。
ミクロな視点から、白人が支配する階級社会、
歪んだ「男性性」に囚われ無責任に振る舞う男たちや国家、
その被害を直接に被りながら寄り添いあって生を肯定する女性たち、
といった構造も露わにする佳作でした。
あ、確かに日本だとモザイクかかりますね、あそこは。
モザイク入れたら絶対悲惨なことになるけどwww
