あやこふ

ROMA/ローマのあやこふのレビュー・感想・評価

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)
4.1
1970-1971年のメキシコ激動の時代を舞台にひとつの家族の姿を映した作品。

家政婦のクレオ目線で観た2時間15分、独特のカメラワークといい淡々とした感じはまるでアート作品のよう。そして観終わった感想は、これは片渕監督が『この世界の片隅に』で描こうとした事と通じるものがあるなと思いました。

社会情勢が不安定でも今とそう変わらない日々の営み、喜怒哀楽があって、そして生活は続いていく、というところにフォーカスしている感じ。

あとすごく監督の愛というか優しい目線を感じる映画でした。
監督が幼い頃、この映画のように彼の世話をしてくれた家政婦さんがいたのかな?子供達とクレオのシーンはどれも微笑ましくて愛しい。

ずっと感情を露わにしなかったクレオが、旅行先で子供たちの危機に遭遇したことで、押し殺していた想いを吐き出す場面、そして抱き合う家族、そこからのエンディングはとても爽やかで愛しく美しかったです。