わだげんた

ROMA/ローマのわだげんたのレビュー・感想・評価

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)
3.6
Netflixって、ボカシ無しでいけるんすね。アレ。
わりとモロなんでびっくりしました(笑)

アカデミー賞前に観ておくか…。家で。
って、新作映画を家で観られるようになって久しいですが、バリバリの作品賞本命作品をテレビで観られるんだもんな。Netflix恐るべしです。

ただ逆に言えば、映画館では観られない映画、でもあるわけで、観られないとなると大スクリーンで観てみたかったな、と思ってしまったり。

この作品が評判が高いのは配信直後に知っていたんですが、なんとなく後回しにしていて。アカデミー賞本番直前に滑り込みで観賞。レビューを読んでてもそういう方多いみたいですね。

どんな映画なのか事前情報ほとんどなし。
白黒の映画ということはなんとなく知ってました。
あと、メキシコの歴史的知識があって方が良い、ということも。

まあ、けれど、メキシコの何の歴史を学べばいいのかも全く検討がつかないので丸腰で挑みました(笑)

映像は美しい。
ほんとにそれこそ絵画をつなぎ合せたようなシーンが続く。

オープニングのタイルに水が流れるシーンもとても美しい。
なにが起きるんだろ。どんな映画なんだろう。

しばらく見ていくとある家族とお手伝いさん二人が中心となる物語なんだな、とわかってきます。後でわかったことですが、監督の自伝要素が強い作品みたいで、確かに私小説的な香りがします。

さらに進んでいくとどうやらお手伝いさんのひとり、クレオが主人公の物語とわかってきて、それに気づくと視点が定まっていろんなものが見えてきます。

クレオを雇っている家族のいろんなこと。

夫婦のこと、子供たちのこと、おばあちゃんのこと、仲の良い家族のこと、犬のこと。

特に派手なことが起こるわけではなく、今もどこかの家族に起こっているような出来事なんですけど、それだけに共感できたりします。

印象的なシーンやカットが散りばめられていて、多分それがそれぞれ意味を持つんだろうなぁ。休日ごろごろしながらの観賞だとそこら辺まで気づくだけの集中力は残念ながらなかったけれど。

家族を見つめるクレアの視点が物語のひとつの本筋なら、もうひとつの本筋はクレア自身の人生を揺るがす体験。

ある男性との出会い、恋、体験、別れ。

それは、わかりやすくストレートな恋愛体験だけれども、それだけに観るものみんなが共感できる体験でもある。

まあ、どっからどう見てもクレアの男は最低で。チンコぶらぶらさせてるくせに(笑)

多分、良い映画なんだろうな。僕にはどれぐらいその良さがわかったのか疑問だけれども。
わだげんた

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