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ROMA/ローマのリのレビュー・感想・評価

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)
4.6
改めて

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アルフォンソキュアロン監督、天才なんだなあ
観終わった後しばらく動けなかったなあ〜

冒頭で水に浮かんだ空と階段と飛行機、ラストで実物を映してきたところでありえん膝を打った、勝てない…
しかもずっと固定と横回しのカメラで撮影されてた映像が、上記のラストだけ上下になるの、圧倒的にズルイよね そ〜いう物理的な部分で観客に開けた気持ちを与えてくるの本当にズルイと思うの

常に情報過多、映像も音声もどこに焦点を当てているのかぱっと見でわかることが出来ない もちろんどの画面にも"主人公"があるんだけど
どこかの記事で読みましたが、多くの部分を引きで、また手前も後方も同じように全部にピントを合わせて撮影しているそうですね
さらにその画面に映っている物事全ての音声を拾っている 人工的な挿入曲もないし、その地で発生した音だけ
人生……
わたしはこの映画が好きだ



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物語中盤まではただ起こることをカメラに収めてる感じがあって、単調だったのでこれどうなるんだろと思ってたんですが(フルチンやったー✌️デカイ✌️)、妊娠したところでああここが転機だなと
そこから山なりに盛り上がってきてとうとう迎えるキービジュアルでもある海辺のシーン… 命であり、愛である
クレオを取り囲むみんなの人生が、時間が、同じように等しく流れていて全員が同じ空間に生きている
映画を通じて、こんなに心にシッカリと響かせるのはスゴイことだなあと思います
リ