たいてぃー

ROMA/ローマのたいてぃーのレビュー・感想・評価

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)
3.2
ストーリーは感動できる内容だし、ラスト近くの主人公の家政婦クレオが打ち明けるシーンは、印象に残る。でも、好きにはなれない。「ゼロ・グラビティ」でも感じたが、映像が長々としていて、感覚的に合わない。ファーストシーンのタイルに水、そして飛行機。何でこんなに長いんだろう。この後の展開を暗示するため時間をかけてんだろうか。
そして、例の全裸でのシーン。これも長い、いつまで出してるんだ!クレオが家政婦する家の家長がフォード・ギャラクシーを車庫入れシーンも長いわ。この後、がさつな妻はこのクルマをぶつけまくる。クルマのキズ付き具合が、この家族の現況に投影されている。って、言わずもがなだね。
撮影法も一辺倒。家の中ではパン撮影の繰り返し。時間経過を加味した、美的表現ってことか。撮影監督はキュアロン監督が兼任。「ゼロ・グラビティ」は、エマニュエル・ルベツキ。
本作は、監督の私小説的作品のようである。母親の愚行も映されるから、映画にしづらいと思うが。クレオの悲惨さを映すことに、モデルとなった当の本人はどう感じているのか。50年近く経ったんで、ここらが潮時ってことなのかな。